コロナ禍により、リモートワークが一般化したことで、自宅で子どもの面倒を見ながら働く人も増えてきた。

その中には、子育てと仕事の両立が難しかったり、キャリア形成に不安を覚える人も少なくないだろう。

設立して数年のイグニション・ポイントでは、どのような働く環境が用意されているのだろうか。

コーポレート部門のシニアコーポレートスタッフ 早川 幸子と、コンサルティング事業部ストラテジーユニットのシニアコンサルタント 阿部 悠紀に話を聞いた。


子育てをしながらの転職不安

──お二人の入社経緯や現在の業務内容、お子さんの年齢などについて教えてください。

早川:2021年2月に、イグニション・ポイントに中途入社しました。現職は3社目にあたりまして、現在の仕事内容は、グループ全体の総務や労務管理まわりを担当しています。

5歳の息子がおり、来年小学生になります。

 

阿部:私は2019年8月にイグニション・ポイントに中途入社して、2社目になります。

以前もコンサルティングファームに勤めていて、そこから転職してきました。

仕事内容としては、いわゆるコンサルタントの典型的な働き方をしていて、プロジェクト型の仕事をしています。

ここ数年コロナ以降は常駐というかたちではなく、基本はリモートワークとオフィス出社を併用しており、たまにクライアントのところに行ったり、出張したりするという働き方です。

共働きで9カ月の娘がおり、保育園に通っています。

<ある日の1日の過ごし方(阿部)>

 

──お子さんがいる中での転職ということで、入社時の不安はありませんでしたか。

早川:もともとイグニション・ポイントに知り合いがいて、リファラルということもあり、転職自体に不安はありませんでした。

ですが、コンサルファームという場所で働くのが初めてだったので、新しい業界に対する不安は正直ありました。

業界用語が多いので、慣れるのに少し時間が掛かったくらいですね。

子どものことに関しては、1社目から保育園に預けた状態で共働きを続けているので、そこまでの不安はなかったです。

 

阿部:私も、特に大きな不安はなかったですね。

ただ客観的にみると、前職は上場企業でしたので、弊社のような非上場の若い会社に行くことに対して、果たして今まで当たり前に享受できていたものができなくなるかもしれない、という不安要素はありました。

ただ、入社してみたらその不安はすぐに消えましたね。

 

──それは、なぜでしょうか。

阿部:仕事面では、大手企業と比較して弊社の場合は、まだ環境的に整備しきっていない部分もあります。

一方で、自分のやりたいことや、チャレンジしたいことを発信することで、それに見合った役割であったり、裁量のある仕事が存分に与えられると分かり、魅力的な職場環境だと思いました。

仕事と子育て 両立のコツ

──仕事と子育てを両立する上で、苦労されているポイントはありますか。

早川:1日の軸が仕事ではなく、あくまでも子どもになる、ということはあると思います。

私の家庭は共働きなので、基本的に保育園に子どもを預けているのですが、朝の登園やお迎えは毎日発生します。

幸い、夫が週4日リモートの仕事なのでお迎えを任せることも多いですが、そうでない日は自分が行く必要があります。
どんなにキリが悪いところでも業務を一旦中断して、子どもを優先しなければならない時はままありますね。

 

──仕事と子育てを両立させるコツや、心がけていることはありますか。

早川:両親がどちらも遠方に住んでいるので、基本的に夫と二人で育児を完結させなければいけません。

なので、夫の理解を得ることが最も重要です。

夫に育児を任せてしまう場合もありますが、感謝を伝えるといった当たり前のことが大事なのかなと思います。

 

阿部:仕事と家庭のバランスを意識しすぎないことも大切なのかなと思います。

無理にバランスを取ろうとすると、出来なかった部分に目がついてしまい、葛藤が生まれてしまう。

そうではなくて、その時々に重要だと思うことをやって、一つずつ解決していく。

そうすると、長い目で見た時に後悔がないだけでなく、周囲の助けも借りやすくなるのかなと思います。

 

──他に工夫されていることはありますか。

阿部:どの時間帯にどんな仕事をするか、というのは意識していますね。

例えば、子どもの面倒を見ながら手を動かさなくてはいけない時間帯には、メール返信のような簡単な業務をやるようにしています。

一方で、子どもが寝ている朝や昼寝の時間帯には、深く自分で考えるような仕事をして、それ以外のことには手をつけない、といった工夫をしています。

 

──イグニション・ポイントの労働環境については、どのように感じていますか。

阿部:個人的には、働く上で素晴らしい環境が用意されていると思います。

助かっている制度として、固定勤務時間のないフレックス制度や、リモートワーク制度などを使うことができます。チームには、子育て中の社員に限らず、そうした柔軟な働き方ができる制度を活用しているメンバーも多く、勤務形態を調整しやすい環境です。

私は、そうした制度が設置されていることだけでなく、使いやすい会社の雰囲気があるかどうかも重要だと思います。ここにはそれがあり、そういった意味でも、前職より格段に働きやすくなったと感じますね。

 

早川:たしかにフルリモートの方だけでなく、出社したほうが働きやすいと思う方など人それぞれなので、両方をうまく併用してお仕事されている方が多い印象です。

例えば、保育園が急に休園になったり、子どもが体調を崩してしまうなどの不測の事態が起きた際、「リモートワーク」や「フレックスタイム制」といった選択肢があることで、在宅勤務に切り替えたり、仕事の合間にお迎えに行ったりすることができるようになります。自分の働く時間を効率的に配分できることは、従業員が安心して長く働けることにも繋がると思います。

私の場合は、自分がワーママなので、その経験が現在のバックオフィスの仕事に生きていると感じます。社員のために何ができるのかを常に考えて、働きやすい環境をつくるために、色々なステークホルダーを巻き込みながら社内制度を整えています。

これまで、女性社員からの要望を受けて、ベビーシッターの費用補助制度や、社員が優先的に内閣府所管の提携保育園へ子どもを預けることができる制度などを導入してきました。

ワーママは時間の制約があるなかで、本当はもっと仕事がしたいけど、なかなかできないというジレンマを誰もが持っていると思います。
特に、復帰直後の方は、時間配分がうまくいくまで両立が難しく、悩まれている方も多いのではないでしょうか。その点、弊社なら、このジレンマを解消できる環境があると思います。

「転職が多い」「勤続年数が短い」というコンサル業界のイメージを払拭し、社員一人ひとりがゆたかな人生を送るきっかけを作ろうとしているのが、イグニション・ポイントという会社です。

自分の行動が、社員のエンゲージメント向上に直結する、それが今の仕事の醍醐味です。

キャリアをあきらめず、イグニション・ポイントで成長する

──キャリアという側面だと、お二人はお子さんがいることで、何か影響があると感じたことはありますか。

早川:基本的に障壁となるものは無いと感じます。

逆に、弊社に入社して、上を目指せるというのは、3社目にして初めて感じることができました。

私が勤めていた1社目、2社目は、経営陣のワンマン経営が強い会社でした。

一方で弊社では、「ゆたかな人生のきっかけを」を理念に掲げている通り、個々人の追い求めるゆたかな人生を尊重してくれる社風があるので、自分に子どもがいて100%働けない状況でも上を目指してワークできそうだと思えました。

 

阿部:私は子どもがいることは、キャリアにおいてはとにかくプラスでしかない、というふうに心から思っています。

一般的には、物理的に時間が取られたり、子どもに割く時間が増えることによって、仕事に集中できなくなるのではないかと思う方も多いでしょう。

ですがむしろメリハリといいますか、実際には限られた時間で仕事に集中したり、働き方を工夫したりと、プラスになる新しいことがどんどん増えていく感覚です。

あとは、自分ではどうすることもできない場面が出てくると、周囲と助け合って誰かに任せるとか、あるいは逆に自分がカバーしてあげよう、といったことに思いが至るようになりました。

 

──お子さんがいることで、ビジネスの面でもプラスになっているんですね。

阿部:そうですね。少し話は脱線しますが、私の子どもは9カ月なので、まだ何も話すことができません。

ですが何か主張している時に、何故今泣いているんだろうとか、何を求めているんだろう、といったことを想像するようになると、相手の求めていることを考える仕事の現場でも役立つことがあるなと感じます。

それは、子育てを始めてからの、私自身の大きな学びでした。

 

──今後、イグニション・ポイントで実現したいことはありますか。

早川:私自身の子育ての実体験を生かして、それぞれのライフステージに応じて会社としても働きやすい環境作りを追求していきたいと思っています。

また、その制度の土台を作ることはもちろんですが、ワーママである自分自身がキャリアを磨いていき、女性でコーポレートでもしっかりとキャリアを積んでいけるというところを、周囲にも見せていきたいですね。

それが結果的に、会社全体にいい影響を与えられればと思います。

 

阿部:私はコンサルタントとしてキャリアを追求していく、というのが当面の目標です。

働き方の面では、弊社がいろいろな人にとってより働きやすい場所になったらいいなと思います。

これまで一般的なコンサルティング会社は長時間労働が美徳とされて、それが善という空気もあったかと思うのですが、そうではなく、可能性のある若者やさまざまな価値観、状況が異なる人が満足に働ける環境が必要だと思います。

私も早川さん同様、子どもを持つ父親として、柔軟な働き方を実践して周囲を引っ張っていくような人でありたいですね。

 

取材・文:花岡郁